くたびれ社会人は外に出ない

映画の魅力と少しの知識をあなたに

カッコイイ女性にちゃんと惚れたい【ゼロ・ダーク・サーティ】

好きなタイプの話

私は歳上のカッコイイ女性が好きです。(唐突な告白は乙女の特権)

物心がついた時からクールビューティ、歳上というものに、やけに惹かれるようになりました。例えば、椎名林檎吉瀬美智子麻生久美子(これはただの好み)。顔もキツめの方が好きなんですよ。私のMっ気が強いだけかもしれません。

女性の中でのイメージでは、男性は年下の若い女性が好きで、支配欲や征服欲を少なからず持っている、それを満たせるのは年下の女性だ、というのはしょーもない固定観念。男がみんなこう思ってると思いますか?

歳上好きの心理というものはある程度研究でも証明されており、求めている事は「甘えたい」に尽きるんですよね。

甘えたいという心理を突き詰めていくと、「頼り甲斐がある」という感情に近づくと個人的には考えています。仮に「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と言葉を残した武田信玄が女性だったら、瞬く間に仕えていたと思います。このご時世、女体化武将なんてソシャゲにおいて珍しいジャンルでは無いので、コンビニ感覚で課金してしまえばいいんですね。

f:id:keyman216:20200619095028j:plain

ありました。女武田信玄(?)

さて、散々歳上女性と戦国イケオジ(女性)の話をしてきましたが、今日紹介するのは、そんなかっこいい女性の映画について。

映画「ゼロ・ダーク・サーティ」について

そもそも「ゼロダークサーティ」ってどういう意味?

この言葉は米軍隊の俗語で「未明」を意味します。日本の警察で言うところの「ラッパ」=「話を盛る」、「嘘」みたいな物だと思ってください。

「俗語」という文化を調べると面白いんですよね。例えば、「刑事」の事を「デカ」と言うのは当たり前過ぎて違和感がないですよね。これは明治時代に、制服を着ず和服を着ていた刑事巡査のことを「角袖巡査(かくそでじゅんさ)」や「角袖(かくそで)」と呼んでたことが始まりです。 「角袖」とは四角い形をした袖のことで、和服の袖が四角いことから和服を意味します。この「角袖」を逆さまにし、初めと終わりだけ取った結果、「デカ」と呼ばれるようになったんです。今更感ありますかね。

f:id:keyman216:20200619093825j:plain

角袖マン

ちょっと本題から逸れました。

ネプチューンスピア作戦」

この言葉を聴いてピンとくる人は、かなり、ニュースを観ていた人。もしくは世界まる見え。

この作戦は911で甚大な被害を受けたアメリカが、アルカイダに復讐するための作戦でした。アルカーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンは、アメリカ合衆国連邦政府によって、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の首謀者と断定されました。

以降、アメリカは試行錯誤しました(適当)。アメリカ合衆国による大規模な捜索にもかかわらず、拘束することができないまま10年近くが経過するんですが、2011年5月2日パキスタンにおいてアメリカ軍によってウサーマ・ビン・ラーディンの殺害が確認され、2001年以来続いてきた対テロ戦争は一つの節目を迎えることになりました。

以上を実現させたのが「ネプチューンスピア作戦」なんです。

あまりに映画紹介までの導入が長すぎましたね…。

ゼロ・ダーク・サーティ

さて、今回の映画の紹介です。

f:id:keyman216:20200619092530j:plain

パッケージかっこよすぎ

この作品は2011年5月2日に実行された、ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害にいたる経緯を描いた、実話を元に作られたフィクション映画です。

【あらすじ】

華奢で青白く澄んだ瞳が印象的な20代半ばの女性・マヤ。とてもCIA分析官には見えないが、情報収集と分析に天才的な感覚を持ち、一向に手掛かりをつかめないビンラディン捜索チームに抜擢される。捜査は困難を極め、ある日、同僚が自爆テロに巻き込まれて死んでしまう。その日を境に、狂気をはらんだ執念でターゲットの居場所を絞り込んでいくマヤ。ついにマヤは隠れ家を発見するのだが、果たして国家が下す決断とは――。

この映画の魅力は以下の二つ。

2つ目を魅力としているのには、訳があります。

ジェシカ・チャステイン

皆さんはこの女優を知っていますか?

f:id:keyman216:20200619092337j:plain

ジェシカ・チャステインネキ

日本における有名女優と言えばエマ・ワトソン(好き)、ミラ・ジョヴォヴィッチヘレナ・ボナム・カーター(好き)、アン・ハサウェイとか、ですかね。ちょっとセレクトに困りましたが、思いつきで書いただけです。正直山ほどいます。

ですが、ジェシカ・チャステインはここまで有名ではないのではないかと個人的には思うんですよね。

彼女の良いところは、「芯の強い女性」を演じるのがあまりにも上手すぎるということ。顔とか演技で個性を出さない「実力派」という事です。日本人で言ったら、田口トモロヲみたいなもんですかね。違いますか。

彼女が出ている映画で、もう一本めちゃくちゃ好きな作品があるので、今度紹介します。

この映画には彼女の魅力が最大限に詰め込まれています。

暗い雰囲気が続く、という魅力

金曜ロードショーにこの作品がピックアップされることはまず無いでしょう。なぜなら、金曜ロードショーでセレクトされる映画には、分かりやすい「起承転結」と感情の「起伏」があるから。他にも、分かりやすい「ハッピーエンド」がそこに存在する、ということも大事かもしれませんね。

この映画の視聴者に「楽しい」「ワクワクする」なんて感情は与えられません。

ただ、緊迫した空気を浴びせられ、焦燥感を煽られるだけです。

これだけ言われると、「懲役150分」みたいな感じがしますね。でも実際にそうかもしれません。

エンディングを観るまでは。

この映画、決してアクションシーンが無いわけではないです。しかし、メインは作戦を立て、実行するまでの過程を描いたものであって、おまけ、くらいの認識でいてください。決して爽快感溢れるものではありません。

私は基本的にネタバレをしない方向で記事を描きたいので、内容についてこれ以上言及しません。

どーせ、最後は作戦は成功するんです。ただ、それが分かっていたって、重厚に淡々と流れていくこの話を「しんどい」という感情なしに観ることは、まあ無理でしょうね。

このマイナスな雰囲気が漂う中、様々な事件と葛藤に押し潰されそうになりながら藻掻いて、無理やり冷静を保とうとする主人公。これを演じるジェシカ・チャステイン

あまりにもカッコよすぎやせんか?

「こんな上司についていきたい」

一回観て、ジェシカ・チャステインに惚れてみませんか?